8
無響室
無響室とは外部からの騒音や内壁からの反射音などをできる限り小さくするように設計された部屋のことを言います.
外部騒音や反射音があると,音の精密な計測ができなくなり実験の妨げとなってしまいます.
そこで,外部からの騒音を内部に入れないように厚い壁や扉で部屋を覆い,反射音を防ぐために内部の壁には吸音性のあるくさび型の素材が取り付けられています.
その名のとおり部屋の内は何の音も響かず,自分から音を出さない限りは何の音も聞こえない静かな部屋となっています.
吸音素材について
鈴木研究室では,吸音素材として従来よく使用されているグラスウールとはまったく違った新しい素材「ベルリサイクル」を使用しています.
この素材を無響室に取り入れたのは鈴木研究室が世界で初めてです.ベルリサイクルはPETボトルを再利用して作られた再生繊維素材です.
かび,虫,細菌のいずれにも侵されない,熱固定性があるなどの特徴をもっています.
吸音クサビの一部
|
|
|