音響情報システム研究分野(鈴木研究室)の系譜
1.抜山研究室の時代(1919-1952)
 東北大学電気・情報系における音響学(電気音響学,音響工学,音響情報学)の歴史は,電気通信研究所の創立のはるか以前,1919年に東北帝国大学工学部に電気工学科が設置されたときまでさかのぼります.電磁気学の研究や教科書執筆でも名高い抜山平一教授が電気音響変換機器の研究を開始し,大きな成果を収めたのです.なお,抜山教授は,1935年電気通信研究所が大学附置研究所となるや工学部長から初代の所長に就任,1950年に電波管理委員会委員兼郵政省電波技術審議会会長に就任するまで所長を務め,1952年に停年退官しました.電気通信研究所1号館N棟の前には抜山教授の銅像が設置されています.
 抜山研究室が本研究室のルーツです.

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