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 ハイブリッド可聴化技術の開発
 
 
 
 
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   「可聴化」とは 
 
 室内音響設計において,しゅん工前に設計情報から完成後の音を予測し試聴可能にする技術従来の方法 : 音響模型実験によるもの or 計算機を使ったシミュレーションによるもの=> 両者の得意とする領域を組み合わせる世界初の技術「ハイブリッド可聴化」を開発
全周波数帯域における高精度な音響予測及び正確な可聴化を実現改修中の川内萩ホールに適用し,完成後の音響の予測・可聴化を行った  図.ハイブリッド可聴化を適用した川内萩ホール(東北大学百周年記念会館)
 
 
  1/10模型実験 
 
 ホール設計図から1/10縮小ホール模型を作成頭部模型の形状データから1/10の頭部模型を作成測定系の限界により,高周波数域で精度が低い  図.1/10ホール模型と1/10ダミーヘッド
 
 
 
  計算機シミュレーション 
 
 音を光のように扱う幾何音響理論を使用計算機シミュレーションによってモデルを計算波動性の影響が大きい低周波数域で精度が低い  図.計算機シュミレーション
 
 
 
  ハイブリッド可聴化 
 
 1/10 模型実験と計算機シミュレーションによる音響予測結果を合成
 
 
初期反射低周波領域 : 1/10 模型による実験高周波領域 : 計算機シミュレーション後期残響残響理論に基づき算出    図.ハイブリッド可聴化の概要
 
  音響特性の測定 
 
 完成した萩ホールで実際に音響特性を測定設計値は満席時の500Hz帯域の残響時間が1.8秒満席時の残響時間の実測値及び計算値は設計値に完全に一致しており,設計通りにしゅん工したといえる  図.音響特性の測定
 
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