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主な獲得競争的資金一覧
アクセス数:
「次世代ネットワークにおける超臨場感音響相互通信の実現」
- 日本側拠点期間:東北大学電気通信研究所 (研究代表者:鈴木陽一)
- 中国側拠点期間:中国科学院 (研究代表者:Yonghong Yan)
- 韓国側拠点期間:ソウル大学 (研究代表者:Nam-Soo Kim)
- 内容: 次世代ネットワークでは,これまでには伝送できなかったより多くのデータの高速でかつ安全な通信の実現により,単にこれまでのような意味や内容といった情報だけではなく,あたかも本物がそこにあるかのような感覚や相互作用も通信できることが期待される.本研究では,多数のマイクロホンで音空間を高精細に収録し,その音空間を再生する多数のスピーカの配置に合わせて最適に再構成する技術開発を目的とする.これにより,人は音の情報だけではなく,音の広がり感,距離感,音源の向きなども時間,空間を超えて伝える臨場感溢れる音空間コミュニケーションを実現できる.
○2007〜2011年度 文部科学省科学研究費補助金特別推進研究
「マルチモーダル感覚情報の時空間統合」
- 「軸対称型収音装置を用いた高精度・高感性バーチャル音空間創成システムの構築」
- 内容: 遠隔地に設置した多数のマイクロホンによる軸対称型収音装置を用いたバーチャル収音・再生手法について,軸対称型収音装置の形状や,ネットワーク配信に有効な収録音のデータ圧縮等,実際のシステム構築に必要な技術を集積・発展させ,システムを構築する。
- 「音情報の高信頼高品質ネットワーク通信技術の開発」
- 内容: 高品質マルチメディア情報の重要な要素である音情報を対象とし,その高信頼ネットワーク通信技術を実現するために,1)ディジタル・アナログ耐性を有する音信号電子透かしの開発,2)高品位音情報のネットワーク通信技術の開発,3)高信頼ネットワーク通信技術の開発,の3つのサブテーマについて研究を行う.
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本研究の成果が東北大学電気通信研究所ホームページにて「盗聴に強い安全なインターネット音声通信が可能に」として紹介されました.
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- 「インテリジェントユニバーサルコミュニケーションに関する研究」
- 内容: この研究プロジェクトは,最新の圧電型骨伝導振動器の応用による,新しいユニバーサルな音声コミュニケーションシステムの開発を目指している.このシステムは,補聴器システムへの応用だけでなく,高品質の携帯型オーディオシステムや複合現実感(mixed reality)システムなどへの応用が期待される.このシステムの特長は,現実の聴覚情報(直接耳に提示される)と仮想聴覚情報(システムを通じて提示される)をうまく調和させることができることである.さらに新型の装置を使うことにより,「カクテルパーティ効果」と呼ばれる人間の両耳情報処理過程に基づく新しい音声強調アルゴリズムを提案する.このプロジェクトの目標を達成するために,様々な分野(装置製造,デジタル信号処理,聴覚学,音響心理学,音響工学など)の専門家がこのプロジェクトに参加している.
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- 「高精度聴覚ディスプレイ技術を用いた視覚障害者用訓練機器の開発」[PDF]
- 研究背景: 高度情報処理技術の福祉産業応用が,国・地方を問わず強く期待されている.このような背景の下,視覚障害者を対象とした「生活の質」向上のため,「新しい余暇の過ごし方の提供」や空間認識能の訓練システム」の産業化が求められている.一方,音源に任意の方向・距離の情報を加え提示可能であるシステム(聴覚ディスプレイ)に関する研究では,東北大学が世界最先端の技術を有している.
- 研究目的および目標: 本プロジェクトにおいては,この技術をシーズとして頭部運動感応型超高精度聴覚ディスプレイを開発し,空間認識能訓練コンテンツを搭載して視覚障害者向けにシステム化することを目的としている.このシステムを開発し,ゲーム感覚で楽しみながら使える空間認識能訓練機器として商品化することにより,視覚障害者の「生活の質」向上に貢献することを目標として研究開発を実施した.
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- 「ディジタル音信号用高性能電子透かしの開発」[PDF]
- 研究目的・内容: 電子透かしとは,ディジタルコンテンツに,使用者に知覚されないような形で,付加的な情報を埋め込む技術である.したがって,利用者がそのままの形でコンテンツの中身を利用できるという点で暗号化とは異なっている.また,たとえば音信号の場合なら,再生音を高忠実度録音しても透かしが残るため,その違法利用を抑止することができる.本プロジェクトでは,聴覚の両耳相互作用(いわゆるカクテルパーティ効果)や位相変化に対する鈍感な特性,残響音に対する知覚など,ヒトの聴覚特性を最大限に利用することで,現状より聞き取り検地限が10dB程度低い,新しいディジタル音信号用の電子透かし埋め込み技術の開発を目指した研究を行った.
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- 「2次元等ラウドネス曲線の全聴野精密決定」[PDF]
- 内容: 等ラウドネス曲線は,音の大きさの感覚(ラウドネス)の周波数特性であり,1950年代に測定されたデータを基にISO 226として規格化されていた.しかし,1980年代後半からの研究により,この特性には大きな誤差が含まれることが判明し,規格改訂が強く望まれていた.そこで本研究は,新しい等ラウドネス曲線を求め,ISO 226を全面改訂することを目標に実施された.
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